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昭和の名作「愛と誠」

言わずと知れた、ながやす巧、梶原一騎の名作。何度かドラマ化もされているが、今読み返すと懐かしい昭和という時代に戻れる漫画の一つである。

 

 

「今わたしは喫茶店でアルバイトをしている!」(主人公がお嬢様とはいえ、高校生がバイトをすることが大それた時代だったのだ。)の他、「ブルジョア階級」「スケバン」「影の大番長」など、今や死語と化した単語も満載である。

 

 

また、登場する不良高校生たちの制服にも見覚えが。男子は、チューインガムか煙草を口にしてポケットに手を突っ込み、女子は、足首まであるスカートに、ペタンコの見るからに勉強していませんの学生かばんを持って、両者ともシューズの踵を踏み潰して歩いている。それでも今のように電車の中で化粧をするとか、パンツが見えるまでズボンをずり下げて穿くよりはずっと品があったと思う。

 

 

その中で、正しく制服を着用している主人公愛と、彼女に片思いしている岩清水くん2人の清らかな姿も、こういう生徒もいたなあと昭和ノスタルジーに浸れる要素なのである。40代後半以上の方に強くお薦めします。